【レビュー】四畳半神話大系に感動!京都が舞台の学生青春ストーリー
こんにちは、おたけです。
みなさん、小説「四畳半神話大系」をご存じですか?森見登美彦さんの作品で、京都の大学生の青春ストーリーです。
個人的な感想としては、「青春っていいよな」と自身の学生時代も振り返りつつ、読んだ後でちょっぴり人生観も変わるような内容になっています。「何気ない日常に幸せは隠れているんだ」と。
「そんな大袈裟な」って思うと思いますが、実はこれ読む前の私のセリフです。でも、一度この世界に足を踏み入れると、この小説が一種の哲学書のようになってきます。
今回は、「四畳半神話大系」を紹介していきます。
*多少のネタバレを含みますが、核心の部分は避けています。
- あらすじ
- 登場人物
- おすすめポイント
- おすすめの読み方、楽しみ方
- おすすめできる人
あらすじ
私は冴えない大学3回生。バラ色のキャンパスライフを想像していたのに、現実はほど遠い。できれば1回生に戻ってやり直したい! 4つの並行世界で繰り広げられる、おかしくもほろ苦い青春ストーリー。
>>角川文庫
登場人物
- 私:主人公。四畳半1部屋のアパートに住む。薔薇色のキャンパスライフを夢見ていたが、悪童、小津に邪魔をされ、遠のいたとも思っていたが、、、
- 小津:学業は低空飛行だが、不毛なことには、とんでもなく要領が良い。「私」を負のスパイラルへひきずりこむ。
- 明石さん:大学2回生。知的でクールな黒髪乙女。「私」とは夏の古本市のバイトで知り合う。蛾が苦手。
- 樋口さん:大学8回生。小津の師匠。ナスのように顎がしゃくれており、毎日着物を着ている。その神秘的な風貌は文字からも安易に想像できる
- まだまだいます
おすすめポイント
- 独特な言葉遣いとリズム感が心地いい→くせになる
- ある意味「哲学書」
独特な言葉遣いとリズム感が心地いい→くせになる
主人公「私」は、堅く古めかしい言葉遣いで、時たま「これはどういう読み方で、どういう意味なのだろう」と思う言葉に遭遇しますが、それもひっくるめて「私」のアイデンティティになっていますし、真面目さも感じます。
不思議なのが、堅苦しい言い回しなのにとても心地がいいのです。
「その言葉とその言葉ってくっつけられるの?」と初めて見る組み合わせなのに秀逸さが半端ないです。
ある意味「哲学書」
ある意味「哲学書」です。大学生なんて煩悩の塊みたいな時期で、「自分とは何か?」「モテたい、賢くなりたい、キャンパスライフを充実させたい」といったものが、主人公「私」を通して表現されています。
「これは、自分のことを書いているのかな?」と思い出すこともありますし、「青春っていいよなぁ」と思います。
自分は、読み終わった後に、何気ない日常が1番幸せなのかもしれないと思いました。
読んだ人によってまた感じ方が違うと思いますので、自分はどう感じるのかというところも楽しめるポイントです。
おすすめの読み方、楽しみ方
4つの並行世界で話が展開されていくのですが、同時ではなく、1つ目の世界、2つ目の世界というように進んでいきます。これが、結構難しいと感じる人もいますので、おすすめとしては、アニメ「四畳半神話大系」から観るのがおすすめです。
実は、アニメ化もされていまして、アニメから入ると、小説を読む際に、情景を思い浮かべるのが容易になります。
だったら、アニメだけでいいのではないかという声が出てくると思いますが、ご安心ください。実は、内容がアニメと小説では若干違いますし、どちらも新鮮な気持ちで楽しめるようにできています。
実は、私はアニメ→小説の順番で観ましたので、実証済みです。
私はアニメの方は、Amazonで有料で観ましたが、今なら無料で観る方法があります。
U-NEXTならお試し期間で無料で観ることができますので、良かったらお試しください。
おすすめできる人
- 青春ストーリーが好きな方
- パラレルワールドの話が好きな人
- 学生時代に戻りたい人
- 学生時代にもっと遊べば良かったと後悔している人
- 京都が好きな方
個人的に最もおすすめしたい人は、京都好きの方です。京都が舞台で、下鴨神社や鴨川など、実在の場所が出てきます。読み終わった後には、「京都行きたい!」と思うと同時に、「聖地巡礼したい」と思うこと間違いなしです。
それぐらい、小説の世界観に引き込まれます。
まとめ
一度読むと、世界観と独特のリズム感にはまってしまいます。そして、他の作品も読みたいと思うことでしょう。
京都好きの方や、学生時代にタイムスリップしたい方にはもってこいの作品ですのでぜひぜひ一読を!!