【レビュー】小説「太陽の塔」は、失恋男子こそ読んでほしい青春ストーリー

アフィリエイト広告を利用しています

こんにちは、おたけです。

小説「太陽の塔」は、森見登美彦さんの作品で

一言で言うと、失恋した男子学生の煩悩をコミカルに描いた作品となっています。

なぜか、男ってフラれた後、すごい引きずりますよね。若干ストーカー染みたことになったり、紛らわすために友人と不毛なことを全力でやったり、今言ったことを主人公の「私」が、全部やっちゃっています。

読むとすごい共感の嵐で、読み終わった後に「人生何事も経験だよな」と前向きにさせてくれる作品になっています。

今回は、「太陽の塔」を紹介していきます。

*多少のネタバレを含みますが、核心の部分は避けています。

あらすじ

私の大学生活には華がない。特に女性とは絶望的に縁がない。三回生の時、水尾さんという恋人ができた。毎日が愉快だった。しかし水尾さんはあろうことか、この私を振ったのであった! クリスマスの嵐が吹き荒れる京の都、巨大な妄想力の他に何も持たぬ男が無闇に疾走する。失恋を経験したすべての男たちとこれから失恋する予定の人に捧ぐ、日本ファンタジーノベル大賞受賞作。

BOOKデータベース 

登場人物

  • 私:大学5回生。水尾さんにフラれ、「研究」という口実でつきまとっていて、いわゆる「ストーカー」だがそれを認めたくない。
  • 水尾さん:「私」と付き合っていた。太陽の塔の魅力に引き込まれている。
  • 友人達:飾磨、高藪、井戸の3人。みんな女性関係にはいい思い出がなさそう。「私」とともに不毛なことに全力をつくす。
  • 遠藤:水尾さんに好意をいだいており、彼も側から見たら「ストーカー」。しかし、それを認めようとはせず、「私」と自己正当化の戦いが始まる。

おすすめのポイント

失恋した時の、心の痛みや、何がいけなかったのかと頭の中に考えがぐるぐるする感じ、恋人が頭から離れない状況が、「私」を通して、忠実に再現されています。失恋した時は、「気持ちが分かってくれる仲間が欲しい」、「同じ境遇の人いないかな?」みたいな気持ちになりませんか?そんな時にあなたの側に寄り添ってくれる人みたいな小説です。

読み進めると、これは自分のことを書いているのではないかと思うぐらい、グサグサ刺さりますし、「あぁ、こういうふうになるのは自分だけじゃないんだな」と心が救われます。

作中で、「私」の友人たちとの不毛な試みなども、すごくコミカルでクスッとなりますし、青春を思い出させてくれます。

おすすめできる人

  • 失恋した人、失恋予定?の方
  • 青春をやり直したい方
  • 男子大学生
  • 京都好きの方

まとめ

太陽の塔は、京都が舞台で、実在の場所を元に話が展開されているので、ノンフィクションのように感じます。

失恋のお話ですが、ところどころ笑えるところがあるので、気楽に読める小説だと思います。

ぜひ一読を!!